Pythonのディクショナリとセットは、どちらもコレクション(コンテナ)の一種です。
・ディクショナリは、キーと値のペアでデータを保持します。
・セットは、重複を排除したデータを保持します。
ディクショナリとセット
ディクショナリ
ディクショナリは、キーと値のペアでデータを保持するデータ型デス。
キーは整数値、文字列、タプルなど、変更不可能なデータ型の必要があります。
値は任意のデータ型です。
また、ディクショナリは、順序付けられていないデータ型ですので、要素の順序は保証されません。
ディクショナリの作成
ディクショナリを作成するには、ディクショナリ名={キー: 値}
という構文を使用します。
dict = {キー: 値}
次のコードは、名前と年齢のデータを保持するディクショナリを作成します。
dict = {"name": "Real", "age": 54}
このディクショナリは、name
というキーにReal
という値、age
というキーに54
という値を保持しています。
要素の追加
ディクショナリに要素を追加するには、辞書名[キー] = 値
という構文を使用します。
dict[キー] = 値
次のコードは、名前と年齢のデータを保持するディクショナリに、住所を追加します。
dict["address"] = "123 Waka Street"
このコードは、address
というキーに123 Waka Street
という値を追加しています。
要素を取り出す
ディクショナリから要素を取得するには、値 = dict[キー]
という構文を使用します。
値 = dict[キー]
次のコードは、名前と年齢のデータを保持するディクショナリから名前を取得します。
dict = {"name": "Real", "age": 54}
name = dict["name"]
print(name)
# 実行結果
# Real
このコードは、dict
からname
というキーの値を取得しています。
セット
セットは、重複を排除したデータを保持するデータ型デス。
セットの作成
セットを作成するには、セット名={値}
という構文を使用します。
set = {値}
要素の追加
次のコードは、重複のない整数値1,2,3のセットを作成し、そこに4、5、6を追加します。
set = {1, 2, 3}
set.add(4)
set.add(5)
set.add(6)
print(set)
# 実行結果
# {1, 2, 3, 4, 5, 6}
要素を取り出す
for
ループを使用して、setの要素を1つずつ取り出すことができます。
# セットを作成
set1 = {1, 2, 3, 4, 5}
# ループで要素を取り出す
for element in set1:
print(element)
# 実行結果
# 1
# 2
# 3
# 4
# 5
要素の確認
in
演算子を使用して、setに指定した要素が含まれているかどうかを確認することができます。
# セットを作成
set1 = {1, 2, 3, 4, 5}
# 要素の存在を確認
print(1 in set1)
print(6 in set1)
# 実行結果
# True
# False
要素をソートして取り出す
sorted()メソッドを使用して、setの要素をソートして取り出すことができます。
# セットを作成
set1 = {5, 2, 3, 4, 1}
# 要素をソートして取り出す
elements = sorted(set1)
print(elements)
# 実行結果
# [1, 2, 3, 4, 5]
最小の要素を取り出す
min()メソッドを使用して、setの最小の要素を取り出すことができます。
# セットを作成
set1 = {5, 2, 3, 1, 4}
# 最小の要素を取り出す
element = min(set1)
print(element)
# 実行結果
# 1
最大の要素を取り出す
max()メソッドを使用して、setの最大の要素を取り出すことができます。
# セットを作成
set1 = {5, 2, 3, 1, 4}
# 最大の要素を取り出す
element = max(set1)
print(element)
# 実行結果
# 5
ディクショナリとセットの違い
項目 | ディクショナリ | セット |
---|---|---|
データの保持方法 | キーと値のペア | 重複を排除したデータ |
キーの型 | 変更不可能なデータ型 | 任意のデータ型 |
値の型 | 任意のデータ型 | 任意のデータ型 |
順序 | 順序付けられていない | 順序付けられていない |
ディクショナリとセットの使い方
データの保存
ディクショナリは、キーと値の関連付けを保存するのに適しています。
セットは、重複を排除したデータを保存するのに適しています。
データの検索
ディクショナリは、キーを使用してデータを検索するのに適しています。
セットは、要素が存在するかどうかを検索するのに適しています。
データの操作
ディクショナリは、キーと値の追加、削除、変更などの操作を行うことができます。
セットは、要素の追加、削除、集合演算などの操作を行うことができます。