データ型と宣言
データ型は、プログラムで扱うデータの性質や種類を定義します。
Javaでは変数や定数を使うときに「中身がなんなのか?」をあらかじめ決めておく必要があります。
「砂糖用の容器」とか「塩用の容器」を決めておくような感じ。
データ型
Javaプログラミングで使用できる主なデータ型デス。
データ型 | 説明 | 宣言 | 説明 |
---|---|---|---|
int | 整数型 | int number = 10; | 整数を表現できる |
double | 浮動小数点型 | double number = 10.5; | 小数点を含む数値を表現できる |
boolean | 論理型 | boolean isTrue = true; | 真偽値を表現できる |
char | 文字型 | char letter = 'A'; | 1 文字を表現できる |
String | 文字列型 | String name = "John Doe"; | 文字列を表現できる |
byte | 8 ビット整数型 | byte number = 10; | 8 ビットの整数を表現できる |
short | 16 ビット整数型 | short number = 10; | 16 ビットの整数を表現できる |
long | 64 ビット整数型 | long number = 10; | 64 ビットの整数を表現できる |
float | 32 ビット浮動小数点数 | float number = 10.5; | 32 ビットの浮動小数点数を表現できる |
void | 戻り値なし型 | void main(String[] args) {} | 戻り値がないことを示すために使用される |
※基本データ型(変数に直接代入できる値が入る型)はbyte
、short
、int
、 long
、float
、double
、boolean
、char
の8種類。
各データ型の詳細
データ型 | 説明 |
---|---|
int | 整数型 |
- 整数を表現するデータ型です。
- 範囲は、-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 です。
- 宣言の例:
int number = 10;
| double
| 浮動小数点型 |
- 小数点を含む数値を表現するデータ型です。
- 64ビットで表現され、小数点を含む数値を格納できます。
- 宣言の例:
double number = 10.5;
| boolean
| 論理型 |
- 真偽値を表現するデータ型です。
- 値は、
true
またはfalse
のいずれかです。 - 宣言の例:
boolean isTrue = true;
| char
| 文字型 |
- 1 文字を表現するデータ型です。
- 値は、Unicode 文字です。
- 宣言の例:
char letter = 'A';
※'
でくくる
| String
| 文字列型 |
- 文字列を表現するデータ型です。
- 1つまたは複数の文字からなるテキストデータを格納できます。
- 宣言の例:
String name = "Real";
| byte
| 8 ビット整数型 |
- 8 ビットの整数を表現するデータ型です。
- 範囲は、-128 ~ 127 です。
- 宣言の例:
byte number = 10;
| short
| 16 ビット整数型 |
- 16 ビットの整数を表現するデータ型です。
- 範囲は、-32,768 ~ 32,767 です。
- 宣言の例:
short number = 10;
| long
| 64 ビット整数型 |
- 64 ビットの整数を表現するデータ型です。
- 範囲は、-9,223,372,036,854,775,808 ~ 9,223,372,036,854,775,807 です。
- 宣言の例:
long number = 10;
| float
| 32 ビット浮動小数点数 |
- 32 ビットの浮動小数点数を表現するデータ型です。
- 精度は高くありませんが、一般的な計算に使用されます。
- 宣言の例:
float number = 10.5;
| void
| 戻り値なし型 |
- 戻り値がないことを示すために使用されるデータ型です。
- メソッドの戻り値として使用されます。(メソッドが何かを返さない場合に使用されます。)
- 宣言の例:
void main(String[] args) {}
変数・定数の宣言
変数と定数は、データ型を使用して宣言する必要があります。
ルール | コード例 |
---|---|
データ型は変数名の前に書かれます。 | int age = 30; |
変数名は識別子で、文字、数字、アンダースコア(_)から構成されます。 | int age , String name |
代入演算子(= )を使用して値を変数に代入します。 | int age = 30; |
データ型は変数が保持するデータの種類を指定し、宣言によってメモリ内に領域を確保します。
これにより、異なる種類のデータを格納・操作できます。
// 変数の宣言
int number = 10;
String name = "Real";
// 定数の宣言
final int MAX_VALUE = 100;
final String COMPANY_NAME = "Google";
このコードでは、number
と name
は変数です。MAX_VALUE
と COMPANY_NAME
は定数です。number
と name
は、値を変更できますが、MAX_VALUE
と COMPANY_NAME
は、値を変更できません。
number
と name
は、ブロックまたはメソッド内の変数です。MAX_VALUE
と COMPANY_NAME
は、クラス内の定数です。
number
と name
は、初期化されていない場合、デフォルト値が設定されます。int
型の変数の場合は 0、String
型の変数の場合は空の文字列です。MAX_VALUE
と COMPANY_NAME
は、初期化されていない場合、コンパイルエラーになります。※初期化が必須