Google I/O 2025まとめ

先日開催されたGoogle I/O 2025では、AIが中心的なテーマとなり、Googleの様々な製品やサービスにAIが深く統合されることが発表されました。
以下に主な発表内容をまとめます。

目次

Google I/O 2025まとめ

Generated by Gemini

AIに関する主要な発表

  • Geminiの進化と普及:
    • Gemini 2.5 Pro: 最新のGemini 2.5 Proモデルが発表され、より高度な機能、向上した安全性と透明性、より良いコスト効率が特徴です。「Deep Think」という新しい推論モードも追加され、推論能力が向上しています。
    • Gemini Live: Pixelスマートフォンに先行して導入されていたGemini Liveが、対応するすべてのAndroidおよびiOSデバイスのGeminiアプリで利用可能になります。これにより、スマートフォンのカメラが捉えているリアルタイムの映像やスクリーンショットについてGeminiに質問できるようになります。
    • ユニバーサルAIアシスタントとしてのGemini: Googleは、Geminiを「ユニバーサルAIアシスタント」として位置づけ、あらゆるデバイスでコンテキストを理解し、ユーザーに代わって計画を立て、行動を起こせるAIの構築を目指しています。Project Astraの側面を統合したGemini Liveはその一例です。
    • Project Mariner: ブラウザベースのエージェント型AIであるProject Marinerが発表され、フライトの予約から調査、買い物まで、最大10個の異なるタスクを一度に処理できるようになります。研究プロトタイプの最新バージョンは、まず米国のGoogle AI Ultra加入者に提供されます。
    • Geminiのパーソナライズ: Geminiは、メールやファイルを検索して、ユーザーのトーンやスタイルに合わせた詳細でパーソナライズされた返信を提案する「スマートリプライ」機能を提供する予定です。
  • Google検索のAIモード:
    • Google検索にAI機能「AIモード」が段階的に展開されます。これにより、より長く複雑な質問をしたり、追加の質問をしたりすることが可能になります。米国から展開が開始され、裏側にはGemini 2.5が導入されています。
    • 「Search Live」機能も提供予定で、カメラを使って見ているものについてリアルタイムでAIと会話できるようになります。
    • また、AIモードは複雑なデータセットを分析し、カスタムのグラフや図を作成する機能も提供する予定です。
  • クリエイティブAIツール:
    • Veo 3: 音声生成機能を備えた新しい動画生成モデルです。
    • Imagen 4: 画像生成モデルです。
    • Flow: Veo、Imagen、Geminiを組み合わせた新しいAI映画制作ツールで、カメラの動きや視点の制御、既存のショットの編集・拡張、Veoで生成されたコンテンツをプロジェクトに組み込む機能などが含まれます。
  • Google AI Ultraサブスクリプション:
    • Googleは、最新のAI機能を「Google AI Pro」と「Google AI Ultra」という2つのサブスクリプションで提供します。
    • Ultraプランでは、最も高い使用制限、Project Mariner、Veo 3、Gemini 2.5 Pro(Deep Thinkモード付き)などの今後の実験的なAI製品への早期アクセス、さらに30TBのストレージとYouTube Premiumへのアクセスが含まれます。

その他の主な発表

  • Google Meetでのライブ翻訳: Google Meetに、話者の声、トーン、表情をコピーするライブ翻訳機能が間もなく導入されます。まず英語とスペイン語でGoogle AI ProおよびUltraユーザー向けに提供され、その後他の言語にも拡大される予定です。
  • Google Beam: AIを活用した新しいビデオプラットフォームで、2Dビデオを3Dに変換し、高精度な頭部追跡と60fpsのフレームレートで、あたかも同じ部屋にいるかのような体験を提供します。
  • Android XR: 新しいXRデバイスや、Google Meetのライブ翻訳機能がスマートグラスでデモされました。ファッションブランドのGentle MonsterやWarby Parkerとの提携も発表され、スタイリッシュなフレームの提供を目指します。
  • 開発者向けツール: Gemini Nanoを使用した新しいML Kit GenAI APIが発表され、オンデバイスでのAIタスクが可能になります。また、AndroidifyというAIサンプルアプリが紹介され、自撮りからAndroidロボットを作成できる機能が示されました。
  • Chromeのアップデート: Chrome 135では、CSSとHTMLの新しいプリミティブを組み合わせることで、カルーセルなどのオフスクリーンUIの構築が大幅に容易になることが発表されました。

全体として、今回のGoogle I/OはAIの進化とそのGoogleエコシステムへの統合を強く押し出すイベントとなりました。特にGeminiの多機能化と、それが検索やクリエイティブツール、コミュニケーションツールなど、あらゆる場面で活用される未来が示されました。

Google I/O 2025公式ページ

あとがき

個人的にはFlow(Veo、Imagen、Geminiを組み合わせた新しいAI映画制作ツール)を触ってみたい。
けど、お値段が月額3万6400円(契約後3カ月間は月額1万8000円・2025/5)なので、保留ですな。

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